インプラント治療は天然歯のような自然な見た目と噛み心地を手に入れることができる最先端の歯科治療です。20年ほど前から、人工歯根としてインプラントを直接顎の骨に埋め込むという治療が用いられるようになりました。

インプラント治療の最大の利点は快適性にあります。

失われた歯の機能を回復するための従来の治療は、1～2本の欠損なら周囲の歯を利用した固定式のブリッジ、数本になると取り外し式の部分入れ歯が一般的でした。しかし、これらの方法は残りの歯に負担がかかったり、使用時において違和感があったりする場合がありました。

インプラントにはそのような負担や違和感はほとんどありません。詳しくは「他の治療との違い」をご覧ください。

特別な場合（骨の移植や全身状態が悪いなど）を除いて、手術はそれほど大変なものではありません。例えば、2本のインプラントを埋入する場合、手術は30分前後で終了します。麻酔をするため治療中の痛みはありませんし、治療による傷も閉じますので術後の出血や痛みもほとんどありません。一般的に術後2時間ほどで食事ができ、当日の入浴も可能です。

インプラントの耐久性については、現在確定した情報はありません。しかし治療が行われるようになって以来、問題が出たというケースは10%に届いていません。きちんとしたカウンセリングを経て治療を受け、治療後のメインテナンスを怠らなければ、10年後も問題なく快適に使用できます（当院では10年保障を行っています）。

治療費の平均は、1本のインプラント（上部構造の歯を含む）で25～60万ぐらいです（当院のインプラント費用についてはこちら（P6へリンク））。しかし、安ければダメで高ければ良いというわけではありません。

インプラント治療は自由診療のため治療費は全額自己負担になります。ですが、医療費控除の対象になりますので、いくらか還付・軽減を受けることができます。また、その他に骨の移植や仮歯など別の費用が必要な場合もありますので、よく説明を受けてから治療を受けるようにしてください。

治療年齢について適正な基準はありませんが、成長期以前の10代前半の若年者には向きません。また、高齢者については全身状態が良ければ制限はありません。しかし、インプラントは埋め込まれる顎の骨の状態が成否の重要な要素になりますので、事前に診査が必要です。また、全身状態についても、高血圧、喫煙、糖尿病、血液疾患などの場合は治療を受けられない場合がありますので事前に診査が必要（P3へリンク）です。

治療後の定期的なメインテナンスはインプラントを長期にわたり維持するために必要不可欠です。半年に1度程度に当院へお越しください。また、日々のブラッシングもインプラントの健康に大きな影響を与えるため重要です。

詳しくは「インプラント治療の流れ」でご説明していますので、ご確認ください。また、ご不明な点がありましたら、遠慮なく当院までご連絡ください。